「ガスライティング」はモラハラの手口のひとつ
精神的虐待である「ガスライティング」を知っていますか。嘘の情報の伝達や嫌がらせを繰り返し、被害者が自分自身を信じられなくなったり、正気を失ったりするよう追い詰める行為です。
好意から嫉妬や執着に発展するストーカーとは異なり、相手の精神状態を悪化させたり、孤立させたりすることが目的です。
行われることの一つ一つは些細なことですが、繰り返し行われることで次第に被害者の精神を疲弊させていきます。ガスライティングでは実際どんなことが行われるのか、そしてどのようになってしまうのか、対策も合わせてご紹介します。
日常に小さな違和感や不快感がある方、ガスライティングを受けているかもしれないと感じる方は、大きな被害になる前に読んでみてください。
言葉の由来
ガスライティングとは、1944年に公開された映画『ガス燈』が由来と言われています。
『ガス燈』の作中では、夫が妻に対してガスライティングを行います。妻を追い詰めるため、「物忘れや盗み癖がある」と指摘するのです。当初は否定する妻ですが、実際に家の中のものがなくなり、妻が探す場所から発見されます。
実際は夫が隠して妻に罪を押し付けているだけなのですが、繰り返し疑われ、ものがなくなることが続くうちに、自分がおかしいのではないかと思うようになります。この他にも、加害者の夫によって仕組まれた不可解な現象が立て続けに起きることで、次第に自分の精神状態を信じられなくなっていきます。
この作品がきっかけとなり、ガスライティングが精神的虐待を表す言葉として使用されるようになりました。
ガスライティングで行われること
嘘の情報を伝える
職場から追い出したい場合には、「職場のみんながあなたを嫌っている」と言い続けることで、被害者の不安を煽ります。実際には加害者の一人だけが思っていることであっても、「みんながそう言っている」と言われたことを信じてしまい、精神的に追い詰められます。
また、「ものを盗んでいる」と言われ、自分の身近なところから紛失物が発見されることで徐々に自分を信用できなくなるようなケースもあります。加害者が、被害者に近しいところに物を隠しているだけなのですが、何度も繰り返してこの現象が起きることで、被害者自身が自分に対して疑いの目を持つようになります。
他には、自分が確かに見聞きした情報を「そんなことは言っていない、起きていない」と否定され続ける例もあり、「自分の記憶が間違っている」「自分がおかしいのかもしれない」と思うようになります。
小さな違和感を与える
置いてあったはずの場所にものがない、いつもより少し椅子が高くなっている、デスクの配置が変わっている、等の小さな違和感を与えます。この違和感に気付いて加害者に聞いてみても、「思い違い、勘違いだ」と言われます。
1つ1つの行動自体は小さなことですが、被害者は「自分の記憶はあてにならない」と感じるようになり、徐々に自分を信用できなくなっていきます。そして自信を失うことにより、一層他人に言われたことが正しいと思い込んでしまう状況に陥るのです。
このような精神状態で、前述の「嘘の情報を伝える」という手段をとられると、嘘を受け入れ、自分が間違っていると感じるようになってしまいます。
行動を妨害する
通ろうとした道をわざとぶつかられたり、通ろうとしている道を邪魔されたりします。また、偶然を装って遭遇を繰り返すことで、監視されているような恐怖や不快感を与えます。
他にも、集中している時にあえて音を鳴らしたり、不快な臭いを発したりすることで被害者のあらゆる行動を妨害します。このような行動が続くことで、次第に外出したり周囲と関わったりすることが怖くなります。
また、どんな行動をしても妨害されることから、無力感を持つようにもなります。
ガスライティング被害を受け続けるとどうなるのか
いつも自分が間違っている感じる
継続的に「おかしい」「思っていることは勘違いだ」というような認識の否定や、「みんなあなたを嫌っている」という人格否定を行われ続けることで、自信を失い、いつも自分が間違っていると感じるようになります。
何も悪いことをしていなくても謝りたい気持ちになることもあります。
この心理状態になってしまうと、加害者の発言や行動が正しく、自分が間違っていると思い込んでしまうため、より一層ガスライティングのターゲットとなってしまいます。
なにかおかしいと感じ、もやもやした気持ちが続く
小さな違和感を覚えるものの、誰かに聞いても否定される状況が続くと、もやもやとした不快感を覚えます。
家庭内や学校・職場等、日常のあらゆるポイントで違和感が仕掛けられているため、毎日このもやもやに苛まれることになります。ガスライティングを受けている限り、このもやもやは解消されず、強いストレスにさらされます。
無力感を覚える
嘘の情報を伝えられることで、自分を否定する精神状態になってしまうことがあります。
毎回否定的な言葉をかけられ、あらゆる行動を妨害されることで無力感を覚えます。
「自分はダメな人間だ」「なにも出来ない」と感じたり、なにか行動を起こす気力を失ったりします。
この心理状態になってしまうと、助けを求めるための行動がとれなくなり、より一層無気力状態から抜け出すことが難しくなります。
ガスライティングの対処法
ガスライティングは、証拠を押さえることが非常に難しいです。
また、自分が間違っていると思い込んでしまうと、ガスライティングの被害に遭っていること自体に気付けないこともあります。被害に気付かず、自分を追い詰めることで、コミュニティから出ていかざるを得なくなったり、最悪の場合生命の危険にも繋がったりします。
そのため、自分が悪いと確信する前の「小さな違和感」を大切にし、その段階で対処するようにしましょう。
専門家に相談する
ガスライティングを受けている疑いがある場合、専門家に相談することが必要です。
ガスライティングは好意による嫌がらせではないため、ストーカー規制法の対象にはなりません。
そのためまずは、証拠集めのために探偵等の外部機関に調査を依頼し、証拠を押さえたうえで警察や弁護士に相談するのが良いでしょう。
同時に、精神科医やカウンセラーに相談することで自分の心を守る必要もあります。
ガスライティングは、はじめは小さな違和感ですがれっきとした「精神的虐待」です。少しのもやもやを放置せず、しっかりと専門家に相談するようにしましょう。
まとめ
精神的虐待である「ガスライティング」について説明しました。いじめやストーカーと異なり、ひとつひとつの行為の罪を立証することがとても難しいです。
しかし、違和感を放置して「自分が悪い」という認識になってしまうと、被害から抜け出すことが難しくなります。
日常の小さな違和感や不快感から「ガスライティングでは?」と思っても確信を持てないことも多いでしょう。
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